出版社内容情報
弁証法的唯物論を固定したドグマから解放し、自己の実践を支える「生きた方法論」としてマルクス主義をとらえる著者が、その哲学的・思弁的な概説をはるかに超えて現実的な諸問題を綿密に検証し、具体的領域において展開しつつ、真のマルクス主義の方法論を高度な理論的水準にまで高めた、格好の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
む け
1
マルクス主義についてはじめて読むならあまりお勧めとはいえない。訳はかなり硬いし、弁証法などいかにもな用語が充分かつ具体的な説明なしに用いられている。これよりは広松渉の「今こそマルクスを読み返す」のほうがわかりやすいとは思う(個人的な感想です)。とはいえこの在野のフランス人マルキシストによる本は当然著者独自の視点を含んでいるのであり、マルクス主義について理解を深めたいと思うのであれば一読してみてもよいと思う。プロレタリアは革命の権利を持つのではなく、のみが革命を起こしうるというのは面白い考えだ。2013/03/04
の
0
道徳的なマルクス主義者。2021/12/04