出版社内容情報
真の小説好きの味読に耐える長篇と珠玉の短篇を集める。端麗な文章と軽妙な諷刺で人間の愚かさといとおしさを鮮やかに描き出す、フランス文学の最高峰。収録作品:「ひげの七人の妻」「大聖ニコラの奇蹟」「森の眠り姫の供をして百年間眠ったシコーニュ公爵夫人とブーラングランの物語」「襯衣」
内容説明
端麗な文章と軽妙な諷刺で人間の愚かさといとおしさを鮮やかに描き出す、フランス文学の最高峰。真の小説好きの味読に堪える長篇と珠玉の短篇を集めた愛蔵版選集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
4
悪人と認識されているマクベスは本当は善い領主でもあったそうな。シェイクスピアにきせられた悪名が人々に根強く残ってしまっただけなのだ。いわば当時の都合や何やで悪く伝わってしまっただけの不幸な運命の犠牲者。青ひげもそうなのでは?伝記では妻を次々殺したということになっているけれど本当は・・という物語。青ひげことド・モンラグ氏、あまりに気の毒すぎた。「大聖ニコラの奇蹟」は、奇蹟はよかったのにあとが酷い。聖者はたとえ試練しか与えられなくても神を称えるんだなあ。他2編あるれど、まあまあまあ。2014/04/22