内容説明
多感な少女の禁断の恋!エルシノアを舞台に、二人の男に心を奪われた少女の心のうちをあざやかに描いた、もう一つの『ハムレット』。
著者等紹介
安達まみ[アダチマミ]
1956年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、聖心女子大学助教授。専門は十六・十七世紀英文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mana
3
ハムレットのオフィーリア目線でシェイクスピアの劇の前日譚を語る。アトウッドのペネロピアドの訳者あとがきで紹介されていたので読んでみたけど、期待したほど面白くなかった。2018/11/14
星野聖栞(ほしのせしる)
1
「オフィーリア」ジェレミー・トラフォード著 (白水社) 言わずと知れた、シェークスピア著「ハムレット」のスピンオフ的な作品である。 青冷めた処女であるオフィーリアが、ここでは、恋する乙女として溌剌と振る舞い、個人的に、本来オフィーリアはそういう女性だったのではないかと想像していたわたしは、たいへん共感を覚えた。 「尼寺に行け」と言われた真相は。 ガートルードは何故、不倫に走ったのか。 新しい解釈が小気味よい。 永遠のテーマである、復讐と救済を追求する。2014/09/13
.fa
1
独創的で幻想的なオフィーリア。だが現実的な形容をもって存在すると錯覚させられた。あとがきにあるように、『ハムレット』前史と位置づけられても過言ではない気がする。私が勉強不足なせいかもしれないけれど・・・2013/10/02
うさぎ
0
ミレイのオフィーリアの絵が好きで何か関係があるのかと読んでみた。それぞれにオフィーリアが いるんだなと。2015/10/10
星落秋風五丈原
0
オリジナルからどんなに離れた所を飛翔しようと、エンディングには、ちゃんとあの『ハムレット』に継ぎ目なく繋がるように作られている。対照的な二人の間で揺れ動くオフィーリアの取った行動が、後の『ハムレット』で彼女が「売女め、尼寺へ行け!」などと不当な事を言われなければならなかった理由にぴたりとはまっていく。更に、父王とハムレットのしっくりいかなかった関係が、父王の死後ハムレットが父の復讐に燃え立った理由になっている。2004/03/17
-
- 電子書籍
- 源氏物語(五)梅枝-若菜下 岩波文庫
-
- 電子書籍
- うさぎ強盗には死んでもらう 角川スニー…