出版社内容情報
日記に殺人の美学を書きつづる夫と、その夫を殺した罪で絞首台にのぼった妻。二人の抱えていた謎は? 霧深いヴィクトリア朝のロンドンを舞台に展開する超一級の犯罪小説。
【編集者よりひとこと】
ヴィクトリア朝ロンドンの猟奇殺人といえば、かの「切り裂きジャック」があまりにも有名だが、本書はそれに先立つこと8年、同じくイースト・エンドを恐怖に陥れた連続殺人を扱った犯罪小説。ただし、そこは英国ポストモダン小説の旗手アクロイドのこと、ミステリとしての面白さは十分に備えながら、虚実皮膜の間を行く巧妙な仕掛けがほどこされている。哲学者カール・マルクスや作家のジョージ・ギッシングら実在の人物が事件に絡み、おおいに興趣をそそる。言ってみればこれは、イギリス版山田風太郎なのだ!
内容説明
切り裂きジャックに先立つこと八年、血も凍る連続殺人が霧深いロンドンの街を恐怖におとしいれた!史実と虚構を巧みに組み合わせ、批評家の絶賛を浴びた英国きっての知性派作家による第一級の犯罪小説。
著者等紹介
アクロイド,ピーター[アクロイド,ピーター][Ackroyd,Peter]
1949年、ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学卒。小説『オスカー・ワイルドの遺言』でサマセット・モーム賞、同じく『魔の聖堂』でウィットブレッド賞受賞。伝記作家としても知られ、『T・S・エリオット伝』『ディケンズ伝』が賞を受けている
池田栄一[イケダエイイチ]
1951年生。九州大学大学院修士課程修了。英文学専攻。東京学芸大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやび
おおた
ネムル
ぶうたん
ブラックジャケット
-
- 電子書籍
- カドカワ・ミニッツブック カタログ カ…