ウズ・ルジアダス―ルーススの民のうた

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  • サイズ B5判/ページ数 412p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784560047088
  • NDC分類 969.1
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ポルトガル民族の偉大な事績と英雄たちの活躍が、ホメロス以来の伝統であるギリシア・ローマ神話を織り込んだ格調高い言葉でうたわれる。大航海時代の息吹伝えるポルトガルの叙事詩。

内容説明

大航海時代の息吹を伝える一大叙事詩。ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見を頂点とするポルトガル民族の輝かしい事績と英雄たちの活躍を、ホメロス以来の叙事詩の伝統にのっとって格調高い言葉でうたいあげる。ルネサンス期のヨーロッパを代表する偉大な詩人による不朽の名作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロビン

20
フェルナンド・ペソアと並んでポルトガルが誇りとする16世紀ルネサンス期の詩人カモンイスによる叙事詩。インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマの困難に満ちた航海を主軸にして、紀元前から活躍したポルトガルの偉人たちと同国の歴史を歌い上げている。カモンイスは熱心なカトリック教徒(イスラム教に対する批判も激しい)だが、本書ではホメロスの『イリアス』等のようにユピテルやバッカスら異教の神々が登場し、ガマ一行の旅路を助けたり邪魔したりする(異教の神々に関しては「人間の想像の産物に過ぎない」として整合性を保っている)。2020/09/01

610

3
なんとなく名前は聞いたことのある古典。ロカ岬の石碑の出典を確かめてみようと近所の図書館で借りてみた。正直に言って神話や西洋史について知識が無さすぎて固有名詞がワカラナイ。雄大な雰囲気は味わえたけど自分の教養レベルには不相応な内容だった。第何の詩、各々の書き出しは格好いい。第4の詩、1節の激しい海の嵐が去り…という導入か特に気にいった。2022/02/13

tieckP(ティークP)

3
ポルトガルの国民的叙事詩で作者はカモンイス。バスコ・ダ・ガマのインド到達と帰国を利用しつつ、ポルトガルの歴史について語りあげた作品で、叙事詩とは言え現実的な記録のある事実を扱っているから派手さは控えめで、作中人物の報告という形式が多いからあまり迫力はない。読むならアリオストやタッソーの方が面白いとは感じた。しかし16世紀人による歴史・地理書として読んだらまた価値があると思う。ラストで異教の(ローマの)神々が自分たちを人間の想像の存在に過ぎないと語るメタ感には驚かされる(キリスト教の検閲対策ともされる)。2017/09/09

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