日本幻想文学史

日本幻想文学史

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  • サイズ B6判/ページ数 285,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560043134
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

 文学を「純」と「通俗」に分けようとする近代文芸批評から黙殺され、反現実的志向の強い作品として「怪奇小説」の呼称で等しく括られながら、幽霊・分身・怪物・悪夢・妄想・憑依などの「美的至福の有無」として存在してきた「幻想文学」の系譜を、遠く神話から現代まで辿った、異色の文学史。

内容説明

文学を「純」と「通俗」に分けようとする近代文芸批評から黙殺され、反現実的志向の強い作品として「怪奇小説」の呼称で等しく括られながら、幽霊・分身・怪物・悪夢・妄想・憑依などの「美的至福の有無」として存在してきた「幻想文学」の系譜を、遠く神話から現代まで辿った、異色の文学史。

目次

〈幻想文学〉を繞って
譚話の祖型―神話・伝説・説話
怪異の伝播―説話集の盛行
王朝伝奇―作り物語の中の浪曼と怪異
御霊と修羅―雑史・軍記が語る怪異
芸能が語る他界―能・幸若舞
物みな化身の物語―御伽草子の世界
奇想の語り物―説経・浄瑠璃
怪談から伝奇小説へ―近世怪異小説略史
超時代的感覚の魅力―歌舞伎の幻想性
戯作の末路―江戸から明治へ
一つの指針として―近代の幻想作家
細部の驚異―泉鏡花の一殊色
金と銀―潤一郎と春夫の探偵小説
見者の愉悦と悲哀―日夏耿之介
夢の通い路―王朝物語の再生
驚異のエンターテインメント―異端文学十選
妖人魔人怨霊小事典
日本幻想文学年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

5
記紀の時代から近代にかけての通史と、幾人かの近代作家について簡単に論じる。神仙思想などの影響、古代と中世を繋ぐ能、短篇物語、江戸文化と、幻想文学に絞っているとはいえ範囲が広い。特に大陸の影響と芸能の存在は重要だろう。2012/02/09

冬薔薇

3
図書館の幻想文学コーナーにあった本の2冊目。712年から1971年作品年表付き。神話、伝承、芸能、小説など、中国、西洋からの影響も含め、多岐にわたる文学史。専門的すぎて流し見。円地文子はやはり読もう。2022/03/18

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