出版社内容情報
グリム家に伝わる手作り料理やお菓子の数々を丸ごと紹介。今でも手軽に楽しめるものが盛り沢山。5つの珠玉エッセイともども、読者をメルヘン・レストランへと招待します。
内容説明
グリム家に伝わる手作り料理の数々。グリム兄弟の弟ヴィルヘルムの愛妻ドロテーアが大切に書き記していた手作り料理を丸ごと紹介します。ナチュラル、シンプル、美味がキーワード。
目次
グリム家の食卓―本書について
「芸術と奇蹟の書」
この時代の食卓文化について
「グリム童話」のなかの食べ物と飲み物
グリム家レシピの実際
ドロテーア・グリムのレシピ集
著者等紹介
シュトゥーベンフォル，ヴィリ［Ｓｔｕｂｅｎｖｏｌｌ，Ｗｉｌｌｉ］
『グリム家の食卓』の編者。１９４７年生まれ。映画やテレビ関係の仕事を経て、１９７７年以降はフランクフルト大学の文化人類学・ヨーロッパ民族学研究所で教鞭をとる。１９７８年以降は、ヘッセン州立城館・庭園管理局の局長をも兼ねて活躍している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホンダ
7
本書は「グリム童話」に出てくる料理を再現したレシピ集という訳ではなく、ドロテーア(グリム兄弟の弟・ヴィルヘルムの妻)による手製のレシピノートである。食糧難だった19世紀前半ドイツでは手に入る食材が限られていたのだろうか、小麦粉・砂糖・卵・バター・レモンを使った似たようなレシピが延々と続く。乏しい材料を調理法や味付けなどであれこれ工夫している感じだが、とにかく胸焼けするほど甘そうである。グリム兄弟の好みだったのだろうか。残念なのが料理の再現写真がなかったこと。文字だけの調理手順を読み続けるのは少々辛かった。2020/11/28
Humbaba
3
時代によって、食に求められるものというのは大きく変わってくる。普段は美食に明け暮れている人々であっても、一度飢饉が発生すれば、もはやそのような美食を求めることなど叶わなくなる。一方で、ただ食べるだけでは満足せず、何を食べれば健康によく、そして快楽を得られるかを追求するという動きも行われる。2014/02/03
