出版社内容情報
今世紀最大の銅版画家・長谷川潔の画文集。語録、遺稿、書簡、回想録を集成し、重要作品を精巧な図版によって忠実に再現する。フランスの高名な美術史家による四篇の論文を併せて収録し、神秘の示顕者であるこの巨匠の画業の全容を伝える。愛好家の要望に応えて復刊する普及版。
内容説明
渡仏62年、ついに1度も故国に帰ることなくパリに客死した今世紀最大の銅版画家長谷川潔。語録、遺稿、回想録、書簡などを精選して長谷川芸術の背後の思想、対自然観、作品の構成法、版画の技法などの秘密を探る。(付・フランスの著名評論家・詩人による長谷川潔論4篇)。
目次
1 断章、折りにふれて
2 自作を語る(萎れた草;野辺小禽;サイコロ独楽と幸福の星;小鳥と魚の友愛 ほか)
3 書簡抄(巴里着後第一信〈弟・長谷川弘宛〉;私の創作技法〈雑誌『版画芸術』宛〉;故国への抗議〈堀口大学宛〉;日本の美術界への疑問〈駒井哲郎宛〉)
4 回想録
5 長谷川潔の人と作品(トリスタン・クリングソル 線の運動の優美なアラベスク;ポール・アンドレ・ルモワース 浮世絵から受け継いだ発想法;ロベール・レイ 絶対の黒と純粋な白の鮮やかな対照;シャルル・クンスレール 神秘の示顕者)
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