出版社内容情報
バルテュスに魅せられた詩人・文学者たちによって語られたオマージュと多数の図版を集めて、巨匠の全貌に迫る!
内容説明
二十世紀最大の幻想画家バルテュス。その世界への、さまざまな入口からの案内書。不思議な存在感をもった少女たちのエロティシズムについての省察、西欧絵画の伝統との関連についてのエッセイ、いずれもが、バルテュスの絵の与える独特無比で新鮮な感動の確認へと、読者を誘う。
目次
1(危険な伝統主義者(渋沢龍彦)
バルテュス譚詩(酒井忠康)
ヴェネツィア滅ぶべし(阿部良雄)
バルテュスとクールベ(阿部良雄)
伝統のしずかなる挑発(与謝野文子) ほか)
2(ピエール画廊におけるバルテュス展(アントナン・アルトー)
バルテュスに(ピエール・ジャン・ジューヴ)
ラルシャンの記憶(ピエール・ジャン・ジューヴ)
「街路」(ピエール・ロエブ)
バルテュスに(ポール・エリュアール) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
72
澁澤龍彦、クロソフスキー、金井美恵子などが語るバルテュスの世界。ピエロ・デラ・フランチェスカの影響があるといわれている好きな画家。 ― そして昔見た『山(夏)』に衝撃を受けたのは具象画でありながら画面上に現れる(シュールレアリスム的であるともいえる)時間や構成の違和感が印象深く心の中に入り込んでくる画家だと感じた。 ―2014/05/04
やいっち
57
バルテュスの世界への案内書。バルテュスに魅せられた詩人・文学者たちによって語られたオマージュと多数の図版を集めて、巨匠の全貌に迫る」といった本。 二部構成になっていて、一部は澁澤龍彦ら日本の書き手。二部はアントナン・アルトーなど海外の書き手:2023/04/30
tokkun1002
4
2001年。特に人物画が顕著。バルテュスだって直ぐ分かる。2025/02/24
fumi
0
評論家が書いたものはあまり好きになれない。澁澤龍彦の文章は自分が解釈したいと思う方向へ持っていこうとしているような感じがしてあまり好きになれなかった。「バルテュス、自身を語る」を読んだ後だったので特にそう感じたのかもしれない。2012/05/10
izumiumi
0
再読。クロソフスキーの文章が素晴らし過ぎる。2009/12/01