出版社内容情報
グールドの「演奏スタイル」を詳細に検討して、その「演奏の秘密」を探り、ひいてはこの異才を20世紀の音楽的・知的コンテクストのなかに位置づける。グールド理解の決定版。【目次】序文前提 第一章 グールドの美学とレパートリー/第二章 演奏者の役割/第三章 論述としての演奏演奏習慣 第四章 グールドとピアノ/第五章 対位法/第六章 リズム/第七章 強弱法/第八章 アーティキュレーションとフレージング/第九章 装飾法/第十章 レコーディング技術結論
内容説明
聴く者を惹きつけずにおかないリズム感!正確無比な指の動き!絶妙な音色のアラベスク!音楽作品の解釈家としてのグールドの思考を詳細に検討して、ヴィルトゥオーゾ・グールドのピアノ演奏のテクニックを解剖する。その演奏のエッセンスをCD(26トラック、71分)に収める。
目次
第1部 前提(グールドの美学とレパートリー;論述としての演奏)
第2部 演奏習慣(グールドとピアノ;対位法;リズム;強弱法;アーティキュレーションとフレージング ほか)
著者等紹介
グエン,サダコ[グエン,サダコ]
東京生まれ。1975年にカナダに渡る。1988年以来カナダ連邦政府と契約を結ぶ翻訳者として活動。著書に『漱石とグールド』(共著、朔北社刊)。その他エッセイなど多数
バザーナ,ケヴィン[Bazzana,Kevin]
カルフォルニア大学バークレー校でリチャード・タルスキンに師事、音楽史と文学の博士号を取得。フリーランス・ライター、編集者および講演者として活躍中。グレン・グールド財団刊行の『Glenn Gould』誌の編集者。現在20世紀の「異端」ピアニストたちについて執筆中。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州、ブレントウッド・ベイ在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。