内容説明
ほんとうに心楽しませるヴァイオリン奏法とは?コンクール優勝までの心痛む日々、名指揮者エドワール・コロンヌの下での音楽修業の仕上げの苦労話、のち黄金のトリオと謳われたカザルス、コルトーとのアンサンブルの楽しい思い出など、音楽はもとより、人を愛し酒を愛し、古き良き時代を生きた音楽家が、自らの半生を顧みつつ綴るエッセイ。
目次
わがヴァイオリンに
1 最初のピアノ・リサイタル
2 トリュフェミュス嬢のふしぎな最期
3 雨の夜のトリオ
4 墓地で
5 太った人物
6 二つの駅のあいだ
7 6階
8 初恋
9 露台の四重奏
10 1等賞
11 兄たちとわたし
12 元帥
13 オルフェウスと動物園のライオン
14 ヴェルレーヌ
15 エドワール・コロンヌの指揮棒
16 運命の時