出版社内容情報
過去の糸のもつれからほどけて聴こえてくる、ある不幸な家族の影と悲しみの声を、錬金術師のように巧みな言葉と情景とでたぐりよせる、第37回岸田國士戯曲賞受賞の注目の話題作。「人間が持っている家族に対するさまざまなことを全部引き寄せるものすごい磁場を作っている」(井上ひさし氏評)
内容説明
過去の糸のもつれからほどけて聞こえてくる、ある不幸な家族の影と悲しみの声を、錬金術師のように巧みな言葉と情報とでたぐり寄せる、第37回岸田国士戯曲賞受賞の、注目の話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白石 謙悟
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岸田國士戯曲賞受賞作品。事故により次男を亡くしたとある家族の物語。ひとつひとつのシーンが瑞々しくて、どこか静かな狂気を感じさせられた。内に秘められた愛情と憎悪など、色々な感情が垣間見ることができ、奥深い作品でした。ト書きが独特で参考になりました。2016/06/25
ムラ
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私が大好きな一冊.とても印象深いです. 舞台は,夏の葬式. 太陽がジリジリと照りつける中, 葬式のため,チリジリになっていた親族達はあつまる. 静かな描写,そして暗いストーリー. 情景は明るいけど,内容は暗い. 明るい夏の日差しの中に,親族たちの気まずさや,空虚がみえるような気がする. 演劇の戯曲なので,舞台で講演された事もあるようです.
Maumim
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1999年7月16日読了。
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- 和書
- 奇妙で不思議な土の世界