出版社内容情報
舞台で2つの異次元・異空間の話が同時進行する中を、寺山修司を思わせる人物が、時には傍観者として他の登場人物たちと共に舞台上をさすらう。それはあたかも「世界の果て」や「向こうの世界」を探しに出かけるかのようであった。「イメージ豊かな作品」と評された岸田國士戯曲賞受賞作。
内容説明
「むこうの世界」へ旅立つことを夢に見、さすらう人々の群れいつしか、その夢は立ち消え、現実的世界に引き戻されてしまう…。寺山修司の世界をベースに描く、詩情あふれる珠玉の一篇。第38回岸田国士戯曲賞受賞作。