出版社内容情報
サマルカンドから長安にわたるシルクロードの黄金期、そこに住み、そこを行きかう人びとはどのような生活を営んでいたのか――。同時代の出典と資料に基づいて再現した10人の物語。
内容説明
本書は包括的な史書ではなく、西暦750年から1000年までの間の東方シルクロードの特質や登場人物を一瞥させることを目的としたものである。この期間の異なった時代に生きた十人の人物を中心に置き、それぞれの個人的体験を通してその歴史を物語らせてある。物語は二百五十年間にわたっており、きわめて複雑な歴史を分かりやすくするため、話はもっぱら少数の重要な政治的事件を中心とし、一人ないし数人の目を通してそれを物語らせた。
目次
商人の話(ナナイヴァンダク、七三〇‐七五一年)
兵士の話(セグ・ラトン、七四七‐七九〇年)
馬飼の話(クムトゥグ、七九〇‐七九二年)
皇女の話(タイヘ、八二一‐八四三年)
僧侶の話(チュッダ、八五五‐八七〇年)
遊女の話(ラリシュカ、八三九‐八九〇年)
尼僧の話(ミャオフ、八八〇‐九六一年)
寡婦の話(アーロン、八八八‐九四七年)
役人の話(チャイ・フェンタ、八八三‐九六六年)
画家の話(トゥン・パオテ、九六五年)
著者等紹介
ウィットフィールド,スーザン[Whitfield,Susan]
著者のスーザン・ウィットフィールドは大英図書館の国際敦煌プロジェクトを運営、現在世界各地で所蔵する5万点以上におよぶ11世紀以前のシルクロード関連文書にインターネット・アクセス。『敦煌洞窟寺―シルクロードの美術と歴史』(共著)、『中国十二宮の伝説』他、中国やシルクロードに関する著書・論文多数。常時中国を訪問している。なお、『唐シルクロード十話』はイギリスの探検家・考古学者サー・オーレル・スタインの追憶に捧げられている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
可兒
葉紗