中世のアウトサイダーたち

中世のアウトサイダーたち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 348,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784560028650
  • NDC分類 234.04
  • Cコード C0022

出版社内容情報

 「都市の不名誉な人」として排斥と追放の論理が適用され、偏見と差別の中で生活を余儀なくされた、乞食、大道芸人、娼婦、死刑執行人ら下層階級の実態を、14世紀から30年戦争にかけての、ローマ時代からの古い歴史と多彩な特色をもったライン河畔の都市ケルンにおいて探ろうとする試み。

内容説明

乞食・大道芸人・娼婦・死刑執行人に代表される社会の最下層階級の実態を、豊富な資料を駆使しながら、14世紀から17世紀にかけての、ケルンという1都市において探ろうとする、注目の論考。

目次

第1章 周辺集団とアウトサイダー
第2章 乞食とならず者、浮浪者とのらくら者
第3章 ハンセン病患者
第4章 心と頭を病む人びと
第5章 風呂屋と床屋、医者といかさま医者
第6章 大道芸人と楽士
第7章 魔法使い、占い女、狼男
第8章 ジプシー
第9章 娼婦
第10章 刊吏とその仲間
第11章 結論でなく、いかがわしい人びととまともな人びと

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいかあ

1
白水社は中世と言いながら平然と近世の本を出してくるので油断がならない。この本も殆どは近世の話。あと注が全部原文で翻訳されてないのはちょっとどうだろう。分野的には阿部謹也が得意とするところだけれども、これは社会学の本ではなく、あくまで史料に基づいた基礎的な研究の本なので、踏み込んだ論考を期待すると肩透かしを食らう。その当時の人々が、下層階級の人々のことをどう考えていたかを知るには良い本だと思う。2016/08/04

猫猫

0
娼婦や死刑執行人の話が面白かったです。2016/07/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/97781
  • ご注意事項