内容説明
シェイクスピアの一座に連続して起こった不審な事件の謎を追って、少年俳優ウィッジはライバル劇団に潜入する。17世紀初頭のロンドンを舞台に展開する痛快冒険物語。
著者等紹介
ブラックウッド,ゲアリー[ブラックウッド,ゲアリー][Blackwood,Gary]
青少年向きの小説を数多く書いているアメリカの作家。ミズーリ州在住。主人公ウィッジが活躍する『シェイクスピアを盗め!』『シェイクスピアを代筆せよ!』は、それぞれ全米図書館協会ヤングアダルト部門最優秀賞を受賞している
安達まみ[アダチマミ]
1956年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。聖心女子大学助教授。専門は十六・十七世紀英文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーかり
12
シリーズ3作目。ウィッジのシェイクスピアの娘への恋心。スパイという題名は、途中ライバルの海軍大臣一座へ潜り込むことから。3作続けて読んでしまったのでこの3作目の印象が薄い。自分が文字通り何者なのかが分からず、周りの力の強い(身分の高い)人たちの言う通りに生きていくことからスタートしたウィッジが、色々な経験をしながら成長し、生き方を探求していく話、か。2010/09/15
HISA
6
☆☆☆シリーズ最終作。これでウィッジ達ともお別れかと思うと寂しい。劇団は一つの家族のようで楽しそうだが、ポープさんのように卑しい職業と見なされて結婚できなかったり、華々しいだけじゃない面もあったのだろう。ウィッジは才知溢れる少年なので、シェイクスピアさんとまではいかずとも、名のある劇作家になるに違いない。2022/08/08
takizawa
5
『シェイクスピアを盗め!』『シェイクスピアを代筆せよ!』に続く三作目。作品自体はティーンズ向けなのだけれど,シェイクスピアが身近にいたらどんな感じなんだろう?と好奇心をそそられついつい読んでしまう。。当時の社会問題(ペストとかカトリック敵視とか)がよくこんなにリアルに描けるなと感心する。イギリス文学やイギリス史に興味がある人には特におすすめ。2011/07/28
ばな
4
ウェッジ、大人になったねぇ(涙)。嬉しいような、寂しいような。女占い師の予言が、当人の解釈を裏切って実現していく様子は、マクベスに倣っていますよね。マクベスは、ジェームズ王治下で成立するので、この物語の中の時間ではこれから執筆される作品。シェイクスピアさんがウェッジからの話からアイデアを得るのでしょうか。2011/09/03
ごへいもち
3
三部作の最後なのでまぁそれなりだった2010/03/01
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