モスクワ攻防1941―戦時下の都市と住民

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モスクワ攻防1941―戦時下の都市と住民

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  • サイズ B6判/ページ数 548,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560026359
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0022

出版社内容情報

酸鼻を極めた戦局の推移を軸に、スターリン、ジューコフ、第一線将兵の動向から、市民生活、文化、芸能の流行まで、「時代の空気」と種々多様な人びとの姿を活写する。沼野充義氏推薦! 「この驚くべき本の主役は、体制に不満を抱きながらも熱く国を愛し、謎めいた力を発揮して命がけで敵を撃退した普通の人々だ。兵士も、庶民も、映画スターさえも巻き込んだ苛酷な戦いの中で、誰も孤独ではなかった。」沼野充義 「ジューコフ元帥は回想録のなかで、この戦争(第二次世界大戦)でいちばん鮮烈に記憶に残っているのはモスクワ防衛戦だ

目次

第1部 おもむろに迫る嵐(都市の形成;ユートピアをめざして;戦争と戦争のうわさ)
第2部 嵐の到来(一九四一年六月二二日;ロシア軍の抗戦;民兵たち;大衆動員;手綱を締めるスターリン;嵐の目;空襲下のモスクワ)
第3部 タイフーン(ドイツ軍の突破前進;パニック;疎開;バネの圧縮;敗北から勝利へ;勝利のあと)

著者等紹介

ブレースウェート,ロドリク[ブレースウェート,ロドリク][Braithwaite,Rodric Quentin]
1932年ロンドン生まれ。父はサドラーズ・ウェルズ劇場のオペラ指揮者。1950‐52年英軍情報部員としてウィーン勤務。52‐55年ケンブリッジでフランス語とロシア語を学ぶ。57年から外交官となり、ジャカルタ、ワルシャワ、ローマ、ブリュッセル、ワシントンなど外国勤務をまじえながら英外務連邦省(FCO)企画局長、欧州統合局長、副次官などの要職を歴任。その間63‐66年モスクワ駐在1等書記官(商務担当)、88‐92年にはソ連(ロシア)駐在大使としてソ連崩壊前後の状況をつぶさに観察、その体験を『モスクワ川の対岸―逆転した世界』(Across the Moscow River:The World Turned Upside Down,2002)にまとめる。92‐93年メージャー首相外交政策顧問。引退後は英ナショナル・オペラ団長、王立音楽院長、ドイッチェバンク上級顧問その他の企業および非営利団体の役職につき、現在は欧州評議会と欧州委員会の共同プロジェクトによる「モスクワ政治学院」の国際顧問団議長

川上洸[カワカミタケシ]
1926年京城(ソウル)生まれ。旧制東京大学文学部言語学科卒。スラヴ語専攻。旧ソ連大使館広報部、APN通信社東京支局に勤務ののちロシア語、ポーランド語、英語からの翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Toska

4
あの過酷な戦いを主にソ連側からの視点で振り返った労作。スターリンその人から名もなき庶民に至るまで、決して突き放すことなく、かと言って過剰に忖度するでもない姿勢が素晴らしい。この辺りは外交官としてソ連/ロシアに駐在し、生身のロシア人と接してきた経験が活かされているのだろう。それにしても、様々な公文書から回想録、芸術作品、果てはインタビューに至るまで、利用した資料の膨大であること!「ソ連崩壊後明らかになった真実」も自然に湧き出てきたわけではなく、こうした努力の賜物であることがよく分かる。

しゅうまい

3
独ソ戦をモスクワ周辺を切り取って扱うが、戦争全体を通した空気そのものをまとめられたような気がする。開戦直後の指導部での戦慄や、多くの人々から生まれた防衛への意欲などを人々の声から人々の記録から追っていく様子が強く印象に残った。歴史事実よりも濃厚な人々の体験。それがより悲惨さや、民衆の力強さを見せているような気がした。あの勝利はあの時居た全ての人で勝ち取ったのであり、あの誤った判断をくだしがちな独裁者でさえ例外ではない。2020/01/19

A.Sakurai

1
類書の「モスクワ攻防戦」に比べてより幅広く資料とインタビューを利用しているようで、ほぼ同じ内容ながらより詳細だ。「モスクワ攻防戦」がジャーナリストらしくヒトラーとスターリンに焦点を合わせて、いくらかエキセントリックな論調があるのに対して、本書はモスクワ市民に重点を置いて淡々とした記述になっている。かと言って論文調ではなく読みやすい。市民が体験した戦争の空気を表現しようとしたのかもしれない。2012/12/18

ひろゆき

1
英の元外交官の手になる1941年のモスクワ攻防戦のドキュメンタリー。重点はモスクワの市民生活に置いている。市民、労働者、軍人などの証言を中心に構成。ショスタコービチやサハーロフなども出てくる。突然戦争が始まり、侵略の危機に、様々な価値観を持つものがどのように対応したか。工場、学校ごとの疎開、賃借権の確保、解雇予告手当、食糧とライフライン、パニック、細かいところでは動物園など。震災におびえる日本も参考になるかも。戦闘員七百万人、市民四百万人。あまりに巨大。スターリンの独裁と非情さがあればこその勝利は歴史の皮2012/02/05

植田 広大

0
寒くなってきた…2017/11/01

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