出版社内容情報
ヘーゲルの弁証法的方法の形成を広範な歴史的視野のもとに跡づけ、それがいかに深く経済学的認識と結びついていたかを解明した大著で、ディルタイをはじめとする在来の青年ヘーゲル研究を乗り越え、弁証法成立の歴史を見事に明らかにした画期的労作。ルカーチの歴史哲学観を知る上でも重要な評伝。
内容説明
ヘーゲルの弁証法的方法の形成を広範な歴史的視野のもとに詳細にあとづけ、弁証法成立の歴史をみごとに解き明かした画期的労作。経済学的認識と哲学的思考の展開を若きヘーゲルに寄りそって大胆に論じている。ルカーチの歴史哲学観を知る上でも重要な評伝。
目次
序論
第1章 若きヘーゲルの共和主義時代―ベルン、1793―96年(ヘーゲルの「神学」時代、反動的伝説;若きヘーゲルにおいて「既成性」とは何を意味するか;歴史観と現代;古代共和国 ほか)
第2章 ヘーゲルの社会観における危機とその弁証法的方法の端緒―フランクフルト、1797―1800年(フランクフルト時代の一般的特徴;初期フランクフルト時代における古いものと新しいもの;ドイツの現実的問題に関する二つの小冊子断片;カント倫理学との批判的対決 ほか)