出版社内容情報
マルクス主義的階級意識を採りいれつつ、それを倫理的批判の火で精練しなおし、マルクス主義を批判的に生かそうとする《社会倫理学》の不朽の名著。ヴェーバーの「心理倫理」と「責任倫理」の問題を克服し、倫理学と政治学に新生面を拓いた。アメリカの政治的リアリズムの精神的源泉という栄誉を担う。
目次
第1章 人間と社会―共同生活の技術
第2章 個人における社会生活のための理性的資源
第3章 個人における社会生活のための宗教的資源
第4章 国家の道徳性
第5章 特権階級の倫理的態度
第6章 プロレタリア階級の倫理的態度
第7章 革命による正義の実現
第8章 政治的力による正義の実現
第9章 政治のなかに道徳的価値を保持すること
第10章 個人的道徳と社会的道徳のあいだの相克