イデー選書
歴史と階級意識

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  • サイズ B6判/ページ数 564p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784560018958
  • NDC分類 139
  • Cコード C1310

出版社内容情報

俗流マルクス主義によって平板化され、人間的実践という中核を骨抜きにされたマルクスの弁証法を主体的人間の実践を貫くものとして再建することをめざした問題の書。1919年にハンガリー革命に参加、その挫折を目撃したルカーチの知的生命を賭けた自己確証の姿が、見事に浮き彫りにされている。

内容説明

人間の主体性を媒介として歴史を理解しようとするルカーチの態度は、人間が絶えず自覚的に道を求め、探求者として行動せざるをえない存在であるという積極的な主張を含意している。人間を探求者とか、求道者として位置づけるという思想は、現代の心理学でいえば「人間の最高の欲求としての自己実現」を人間性の基本とする思考であろう。

目次

第1章 正統的マルクス主義とはなにか
第2章 マルクス主義者としてのローザ・ルクセンブルク
第3章 階級意識
第4章 物象化とプロレタリアートの意識
第5章 史的唯物論の機能変化
第6章 合法と非合法
第7章 ローザ・ルクセンブルクの『ロシア革命批判』についての批判的考察
第8章 組織問題の方法論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

栗原登

3
読了2024/07/27

Z

2
もう一度精読しなくちゃいけないが、唯物史観とは何か、1920年代または、マルクス以後に開かれた地平を見定めるために、重要な著作だと思う。安易なヒューマニズムが無効化しつつあること、現代のコンピューターによる生産様式の変更ならびに、感情労働の増加、等、考察したいことたくさんできた。唯物史観とは何か、宇野こうぞう、柄谷こうじん、とあるいはベンヤミン?凝縮されていたのは柄谷「マルクスその可能性の中心」だが、こちらは、唯物史観の地平の衝撃伝えるにはすこし弱いかもしれないが、一番丁寧に書かれていた。名著2015/01/14

Mt. G

0
再読。改めて、こんなに面白い本はないと思った。1~3章・5章だけでも必読です。2015/09/08

レガスピ

0
第四章「物象化とプロレタリアートの意識」まで2022/03/09

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