出版社内容情報
初級から上級まで、すべての学習者に贈る本格的な文法書。豊富な例文と精緻を極めた解説は、ラテン語の持つ陰影を細やかに描き出します。
言語学の大家による名著を部数限定で復刊。
内容説明
本書の構成は、はじめにラテン語の構造全體に對する簡單な概觀を施して、その修得に先立って讀者に一應の準備と心構えの方向とを齎らし、本文に入って順次に、ラテン語の修得を有機的に進め、讀解の力を養いつつ一應の完結に導こうとする。その餘の更に徹底した知識のために、別に補説數項を加えた。
目次
序説(ラテン語について;ラテン語の構造について;ラテン語の發音について)
文法(例文・名詞の變化・形容詞・所有代名形容詞mea、tua・形容詞の位置、一問題;例文・名詞の第一變化・第一變化の形容詞・est、suntの用法・與格と形容詞、一問題;例文・動詞の第一變化・現在形、完了形・命令法の形、不定法の用法・動詞の語順・疑問文・第一變化名詞の位格と方向の對格・離去の奪格・一問題 ほか)
補説(不規則名詞;ギリシャ語名詞;特殊(代名)形容詞 ほか)
著者等紹介
泉井久之助[イズイヒサノスケ]
1905年生。1983年没。京都大学文学部言語学科卒業。元京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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浅草大将
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「広文典」とはいえ、我が国のラテン語学習者の要求を考慮してのことだろう、語学自習書のスタイルをとっている。私は文法書については体系的記述を好むが、それは個人的な好みの問題にすぎない。日本語をもってラテン語をここまで詳しく解説してみせた著者には心底より敬意を表する。2013/04/09
西宮 清
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言語学者によるラテン語文法書。旧漢字の読みにくさはあるが、内容が優れているのでオススメ。2012/02/14
けふたろ
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言語学的な面にもちょくちょく触れられているし、練習題もあるので入門でいきなりこれを読んでも大丈夫と思う。ただ、如何せん古いので使い勝手や解釈としては少々難があるかもしれない。