内容説明
ヘレニズムとインド、東西両文明の出会いはガンダーラの地に華麗なる仏教美術の花を咲かせた。端正なる美形の仏陀、ローマ風の出で立ちの菩薩、そして豊満な肉体を誇る女神など、貴重な彫像を選りすぐり、色鮮やかな図版を満載した誰もが楽しめるガンダーラ美術の入門書。
目次
ガンダーラ以前の文化
遺跡の散策
仏伝図
ブッダ
菩薩
神々
シンボル
怪獣
動物
ストゥッコ
テラコッタ
ブロンズ
壁画
著者等紹介
栗田功[クリタイサオ]
1941年(昭和16年)兵庫県出身。早稲田大学文学部西洋哲学科卒。同大学院中退。ベルギー・ブラッセル自由大学留学。フランス電子機器メーカー東京支社勤務。仏出張の帰路、パキスタンに遊びガンダーラ美術に出会う。現在、「欧亜美術」店主(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ybhkr
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インドの仏像展に行ってきた復習に。改めて見るとやはりインドの石像にはとても魅力を覚える。インドという国そのものはとても怖いし行きたいという気持ちにもならないのだが、天竺でありガンダーラであるインドにはどうしても惹かれてしまう。食べ物や衣類なども好きなのだがやはりヒンドゥ的なものよりも仏教的なものに魅力を感じるからだろうか。また、仏像(特に石像)の顔が仏教的な半眼であることも好みのひとつ。日本の仏像やヒンドゥのものにはない穏やかさが惹かれる要因なのかもしれない。またぜひ見たいものだ。2015/05/11
未来来
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ガンダーラで発掘された様々な遺物の内、仏教関係の像に比重を置いて写真と文章で解説しています。写真は何枚白黒がありますが、ほぼ全てがカラーで、サイズもA4サイズの紙面を使い大きなものを掲載しています。文章はざっと説明を添えるだけで、ある程度の事前知識は知っている人が手に取る事を前提としているのか、単に紙面の関係なのか、解説の必要がありそうな用語がそのまま当たり前に使われています。知っていれば大して難しい内容ではありません。ビジュアル重視でガンダーラ美術を楽しめる一冊。《公立図書館》2009/12/31