出版社内容情報
初唐から晩唐までの名品について原文・訓読・語釈・口語訳を掲載。佐藤春夫などの七五調の名訳も紹介する。
1.唐詩概説 2.唐詩名詩鑑賞 3.唐詩の名訳 4.唐詩条幅作品の読法
内容説明
王維・李白・杜甫・韓愈・白居易・柳宗元・杜牧など、初唐から晩唐までの代表的な百余首、唐代の名詩を鑑賞する。「唐詩の名訳」では、佐藤春夫・會津八一・井伏鱒二・土岐善麿など日本人による唐詩の名訳を紹介。「唐詩条幅の読法」では、唐詩が書かれた書作品の読解法を伝授。
目次
第1章 唐詩概説
第2章 唐詩名詩鑑賞(初唐の詩人たちの作品;盛唐の詩人たちの作品;中唐の詩人たちの作品 ほか)
第3章 唐詩の名訳(漢詩の和訳史;佐藤春夫の訳詩抄;土岐善麿の『鴬の卵』 ほか)
第4章 唐詩条幅の読法(章碣「焚書坑」(七言絶句)宮島詠士書
韓愈「梯橋」(五言絶句)中島撫山書
張説「送梁六」(七言絶句)伊藤蘭嵎書 ほか)
著者等紹介
村山吉廣[ムラヤマヨシヒロ]
1929年、埼玉県春日部市生れ。早稲田大学文学部卒業。同大学文学部教授。現在、名誉教授。日本詩経学会会長・日本中国学会顧問・斯文会参与。専門は中国古典学(特に詩経学)、江戸・明治漢学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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garyou
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なるほど、書に書く場合は書の都合のよいやうにいい加減なところで改行して書くのか。それで苦手な訳だ。せつかく対句になつてゐる部分が対に書かれないなんて、無粋ぢやあないか。詩の解釈がちよつとおせつかいな感じがする。2012/05/08
うな坊
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26頁に「三、四、五、六句はともに見事な対句」とあるが、????? 98頁の「とりずらい」も??? 「書を学ぶ人のための」とあるが、「書」に直接該当する部分は少ない。「あとがき」の「繁をいとわず」の「繁」はなくもないが、ふつう、「煩」と書くのではなかろうか。2011/02/14