内容説明
大量にエネルギーを消費して経済発展を遂げる路線から、地球環境の保全を十分に考慮しながら持続性のある発展を目指す路線へと切り換えて行くには、私たちの価値観も変えていくことが必要です。クリーンエネルギーと聞くと、皆さんは太陽エネルギーや風力エネルギーを思い浮かべるでしょうが、この自然エネルギーだけでは、今日の私たちの社会を維持していくことはできません。本書は、石油依存を脱却して、石炭・天然ガス・原子力を中心にして、それに太陽・風力・バイオマスなど自然エネルギーが補完的に使用される社会を構築することが必要であるとの考えに立って、そのために求められる技術をとりあげ、わかりやすく解説しています。
目次
第1章 人間社会とエネルギー
第2章 石炭エネルギー
第3章 天然ガス
第4章 自然エネルギー
第5章 原子力
第6章 環境への対応
第7章 水素エネルギー
第8章 エネルギーシステムの将来
著者等紹介
吉田邦夫[ヨシダクニオ]
1938年東京に生まれる。1961年東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士(東京大学)、東京大学工学部講師、助教授を経て1983年教授(化学工学科)。1994年大学院重点化に伴い、工学系研究科教授(化学システム工学専攻)に変更。1998年定年退官。東京大学名誉教授。1998年より4年間、アジア科学教育経済発展機構理事として、タイ国教育改善事業プロジェクト・リーダー。2005年より2年間、新潟産業大学学長。この間、ハノーバー大学(ドイツ)、国立成功大学(台湾)などの客員教授およびエネルギー開発、省エネルギー、環境技術分野の政府委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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