出版社内容情報
バイヤーとして仕事の手応えを感じる真昼は、高級セレクト・ショップに転職。だが、金融危機の影響で親会社が事業からの撤退を決める。失意のままニューヨークに辿り着き見つけた新たな目標とは――。
内容説明
バイヤーとして仕事の手応えを感じる真昼は、古巣の先輩もうらやむ老舗セレクト・ショップに転職、華やかなデビューを飾る。だが、買い付けに行ったパリで、金融危機の影響で親会社がファッション事業から撤退を決めたと聞かされる。時代の荒波に翻弄され、失意のままニューヨークに辿り着いた真昼が見つけた、新たな目標とは―。等身大の女性が情熱を胸に、迷いながらも自分の人生を切り拓いていく、女性版青春起業小説。
著者等紹介
幸田真音[コウダマイン]
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社で、債券ディーラーなどを経て、95年『小説ヘッジファンド』で作家に。テレビやラジオでも活躍し、政府税制調査会委員など数多くの公職も歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Walhalla
21
上巻から続けて読みました。 ファッション業界の、華やかな部分と厳しい部分のそれぞれで、ショップ店員からブランドバイヤー、セレクトショップバイヤーを経て、クリエイティブディレクターへとステップアップしていく主人公の真昼の活躍が微笑ましかったです。 幸田真音さんらしい、優しく柔らかみのある作品でした。2016/09/01
Totchang
13
ファッション業界の、華やかな部分と厳しい部分のそれぞれが見てきたかのように描かれています。主人公の真昼はショップ店員からブランドバイヤー、セレクトショップバイヤーを経て、クリエイティブディレクターへとステップアップしていきます。困ったときには不思議と外国人の手が差し伸べられますが、事業計画などは思わずのめり込むほどに上手に描かれていました。スピード感も申し分なく多いに楽しめました。2019/08/02
Totchang
12
下巻も再読。私が社会人となった1970年、東京出身の同僚はおしゃれにアイビー・ファッションに身を包んでいました。ヴァンヂャケット(VAN)」の創業者の石津謙介氏もこの作品の主人公柏木真昼のように、人を飾りたいとの志が大きかったのでしょうね。ストーリーはとにかくスピーディーで休む暇もなく、ページからページへと驚くべき展開をしていきました。また来年も読むかもね。2020/10/21
みっくす
4
お仕事本と恋愛本のあいだ。プラダを着た悪魔の日本版かな?と思って読み進めましたが、後半は経営などのシビアな話も出てくる一気読み展開に。お仕事小説を読んでいるとモチベーションもあがる単純なわたしですが、女同士のドロドロがリアルすぎて少し性格がきつくなっていたかも…シンデレラ的なハッピーエンドには拍子抜けしました。2015/11/21
えびぃ
4
とても良いスピード感であっという間に読んでしまいました。幸田さんの書く本はいつでもスピード感が素晴らしいですよね。時々挫折はあれど、あっという間に駆け上がっていく真昼。まさにNYでの成功者となった真昼。羨望の眼差しで本を読み進めました。明日からまた仕事頑張ろうって思える本。2015/03/25