内容説明
地球温暖化からクローズアップされてきた水素エネルギーは、クリーンで再生可能。資源有限の観点からも、持続的エネルギーとして注目されている。それに伴い、水素を取り扱う媒体として、水素吸蔵合金の果たすべき役割がますます大きくなってきた。本書では、水素吸蔵合金の初歩から最新の応用分野まで、やさしく解説する。
目次
プロローグ(金属(鉄)の中に水素が存在
水素とは ほか)
第1章 水素吸蔵合金開発の歩み(水素吸蔵合金の先祖(水素化物)
水素吸蔵合金の誕生 ほか)
第2章 水素吸蔵合金の諸特性(合金の水素化反応;合金の水素吸蔵特性 ほか)
第3章 水素吸蔵合金にもある弱点(合金の機能を発揮させるために;合金が水素を吸蔵し始めるための準備 ほか)
第4章 広がる応用分野―水素吸蔵合金の独壇場(興味ある性質を多くもっている水素吸蔵合金;水素貯蔵容器―小は大を兼ねる ほか)
著者等紹介
大西敬三[オオニシケイゾウ]
(株)日本製鋼所相談役・工学博士。1935年札幌市に生まれる。1960年北海道大学工学部卒業、同年(株)日本製鋼所入社、室蘭製作所研究所勤務。1972年工学博士。1975~1977年室蘭工業大学非常勤講師(機械工学科)。1981年同社、材料研究所長。1989~1991年室蘭工業大学客員教授。1991年同社、常務取締役室蘭製作所長。1995年~2001年同社、社長。業歴、鉄鋼材料の研究、水素脆性の研究、金属系新素材の研究。受賞、科学技術庁長官賞(現、文部科学大臣賞)(功績)、日本鉄鋼協会西山記念賞、日本金属学会功績賞、日本高圧力技術協会技術賞、日本鉄鋼協会香村賞、同渡辺義介賞
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