目次
1 エントロピーのあらまし
2 情報に関するエントロピー
3 エントロピーと確率
4 情報量とエントロピーの計算式
5 文字や数字のもっているエントロピー
6 エントロピーを減らしたり増やしたり
7 エネルギーとエントロピー
8 熱機関とエントロピー
9 熱力学エントロピーと確率との結びつき
10 宇宙のエントロピーは増えつづける
11 人間社会とエントロピー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわっち
16
エントロピーの理解を深めるために手に取った。とてもわかりやすく、情報に関するエントロピーも理解できた。更に短縮コードの概念も理解できた。しかし、世の中をすべて、エンタルピーについて説明するには、起きてる事象を深く理解していないとできないとも思った。あまり、知られていない本だが、エンタルピーを理解したい人には、おすすめの入門に思います。この本に感謝いたします。また、日本規格協会のおはなしシリーズが、読みたくなった。2020/12/10
みーちん
5
エントロピーをもっと理解したくてこちらも読みました。1993年初版ですが、p175「地球温暖化は…本当のところ不明の要素も少なくないのです。しかしその現象が起こってから対策を立てるのでは遅すぎますので、現在国際的な規模で温暖化防止対策が実行されております」のように内容にはさほど古さを感じませんでした。むしろ30年前に書かれた本なので、当時と現在を照らし合わせることができます。結局読み終わってもエントロピーが何なのかはぼんやりしたままですが、それを取り巻く熱力学と確率の関係やエネルギーの本質について理解が→2024/02/05
Yasomi Mori
5
「エントロピー」は1865年、熱力学の領域でクラウジウスにより「熱エネルギーの劣化の程度を表す量」として提唱された概念。位置エネルギー、運動エネルギー、電気エネルギーと様々あるなかで、すべてのエネルギーは最終的には熱エネルギーに変わってしまうのだが、他のエネルギーと異なり、熱エネルギーの変換効率は著しく悪い。つまり利用価値が大幅に減少する。その度合いを示す尺度がエントロピーであった。1948年には電気工学者のシャノンによって、情報に関するエントロピー=乱雑さ、不確定の度合いという考え方が提案された。2021/09/26
Shinji Nakahara
1
色んな箇所でひょっこり登場し、しかもそのつど頭を悩ませてくれる面倒な概念。理解出来たと胸を張ってみても「それがどうしたの?」と成果が見えてこない報われない概念。それがエントロピー。 この本は熱と情報の両方の観点から大量のイラストで解説していきます。 一つ一つの絵の分かりやすさなんてのはどうでもいいんです。 例が多ければ理解出来ちゃうのが理系ですから。2014/10/26
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