内容説明
好評既刊『技術にも品質がある』の著者が、技術者・矢吹真一郎(架空)の悩みと行動を軸にして、“品質工学”の考え方と方法論を小説仕立てで解き明かす。
目次
八方ふさがり
論争
可能性
動き出し
見せかけの矛盾
因数分解
思いもよらない収穫
ロバスト性
SN比
極端条件〔ほか〕
著者等紹介
長谷部光雄[ハセベミツオ]
1948年栃木県宇都宮市生まれ。1972年名古屋大学理学部物理学科卒業。1972年(株)リコー入社。複写機及びレーザープリンターの開発に従事。1990年技術開発センター所長。新規技術を開発する部門を担当。2006年技師長。グループ会社を含めて全社技術開発の効率化を指導。在職中に登録された特許数国内外で50件以上。2009年リコーを退職。品質工学のコンサルタントとして活動開始。現在、国内40か所以上での講演やセミナーを行うほか、数社での技術指導を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっちゃんのパパ
1
評価=4:田口メソッドは、単なる効率化のツールではなく、技術者に創造性を発揮させ、技術と技術者を育てることが目的であることを理解できた。感謝。2018/03/07
ミツキ
1
某有名三枝3部作と同じようなストーリー仕立て。タグチメソッドの教科書を見る前に手法の概要を掴むと共に田口氏の理念を受け止める本。あとがきが心にしみる。品質工学意味わからん、でも興味ある、の自分にはピンポイント。続編あるみたいなので読みます。2017/05/01
tetsuya1762
0
田口メソッドに関して、小説風に書かれている。 ある会社のセンサーのバラツキを、田口メソッドで説明するやり方で、データを取り分析して新たな見方で改善策を見出して行く。 自分が働く環境も、実は同じ様な状況の繰り返しである。 品質第一主義は、精神論、建前論であり、合理性がない。品質はコストに見合ったレベルに設定すべき。 など、技術者として、考える内容であった。
vogels
0
自分のそれまでのやり方では解決できない課題があって、それをどうにかしたいという背景が第一の理由でした。ですから、私の気持ちの中では、自分が簡単に理解できる考え方では駄目だろう、今までの自分とは違うやり方をしないと抱えている課題を突破できないだろうなと、漠然と考えていたようですね。2015/10/12
よしどん
0
読んでいて前向きに仕事をやる気にさせる本だった。品質工学と品質管理を混同し誤解していた。日々の仕事で色々と思い当たることがあり、買ってから長い間積読状態だったことを後悔した。これから品質工学の本をもっと読んで勉強したい。2015/03/28