出版社内容情報
ISO 22301とは、ISO/TC 223 (Societal security)の下、2012年に発行された世界初の国際規格です。 組織は、この規格を運用することで、自然災害、火災、サプライチェーンの問題、サイバー攻撃などビジネスの円滑な運営を脅かす多くの予期せぬ脅威への効果的な対応と迅速な復旧を可能にし、それにより、人々、製品、および組織の収益への影響を軽減することが期待されています。この規格を運用することができる対象は限定されておらず、規模、業界、事業内容に関係なく全ての組織に適用されます。
組織を運営する中で、昨今の新型コロナウイルス感染拡大のように事業継続に支障をきたすような予測不能な様々な困難に直面することがあります。この状況を乗り切れたとしても、次に同じような事態が発生した時、事業を存続するための計画はあるでしょうか。こういった脅威に対して、事業継続を実現することは組織にとって大きな課題です。事業継続へのの関心が高まっている今、必携の書籍です。
《本書のポイント》
・ISO 22301:2019(JIS Q 22301:2020)の規格開発メンバー執筆による公式解説書
・ガイド規格であるISO 22313の内容も加味した、信頼性の高いガイド書籍
・改訂による差異、対応への留意事項を理解できる充実した内容
目次
第1章 セキュリティ分野の国際標準化の現状(セキュリティ分野の国際標準化のこれまで;セキュリティ国際標準の現在 ほか)
第2章 ISO22301とは(重要性を増す事業継続マネジメントと標準の役割;ISO22301の特徴と導入・定着に当たって知っておくべきこと ほか)
第3章 ISO22301:2019(JIS Q22301:2020)の解説(適用範囲;引用規格 ほか)
第4章 ISO22301についてのQ&A(BCP・BCMSの目的とは何でしょうか;BCPを策定したものの、実際にうまく機能しない企業が少なくないのはなぜでしょうか。 ほか)
著者等紹介
中島一郎[ナカジマイチロウ]
東北大学未来科学技術共同研究センター。ISO/TC292国内委員会委員長。JIS Q22301素案作成委員会委員
岡部紳一[オカベシンイチ]
アニコム損害保険株式会社。ISO/TC292日本代表エキスパート。ISO/TC292国内委員会委員。JIS Q22301素案作成委員会委員
渡辺研司[ワタナベケンジ]
名古屋工業大学大学院。ISO/TC292国内委員会委員。JIS Q22301素案作成委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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