内容説明
本書は、食品安全性と栄養の経済学の確実な理解を発展させるための先駆的な努力を示したものである。経済学が品質改善された食品の市場に関するわれわれの総体的理解に貢献できるものは、安全で栄養豊富な食品に対する需要、それに対して購入者ないし消費者が支払ってもよいとする価格、より安全でより栄養豊富な食品を供給することの費用、および規制システムなどの間の諸関係についての統一的見地である。
目次
第1部 食品安全性・栄養評価へのアプローチ(食品安全性と栄養の評価:研究の必要性;健康リスク情報の食品需要に対する影響:アラーとリンゴに関する事例的研究;情報、広告と健康選択:シリアル市場の研究;貝類製品に関する健康リスク削減の仮想状況評価 ほか)
第2部 食品安全性確保プログラムの費用・便益分析(食品安全性の視点から消費者便益を計測するアプローチ;食品安全性に関する規制費用のモデル化;食品安全性に関する規制の目標と制度:北アメリカとヨーロッパのアプローチの比較;産卵鶏群のサルモネラ・エンテリティディス感染制御のための農場段階コスト ほか)
著者等紹介
カズウェル,ジュリー・A.[カズウェル,ジュリーA.][Caswell,Julie A.]
マサチューセッツ大学アマースト校
桜井倬治[サクライタクジ]
1930年大阪府生まれ。1953年京都大学農学部農林経済学科卒業。農学博士。京都府立大学名誉教授、滋賀県立短期大学名誉教授。現在に至る
加賀爪優[カガツメマサル]
1949年滋賀県生まれ。1974年京都大学農学研究科修士課程修了。農学博士。1995年京都大学大学院農学研究科教授。現在に至る
松田友義[マツダトモヨシ]
1949年北海道生まれ。1981年北海道大学大学院農学研究科単位取得退学。農学博士。2002年千葉大学大学院自然科学研究科教授。現在に至る
新山陽子[ニイヤマヨウコ]
1952年広島県生まれ。1980年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。2002年京都大学大学院農学研究科教授。現在に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。