出版社内容情報
多頭化・高泌乳化では危機は乗り切れない。風土や乳牛の自然力に依拠することによって、経費のかからない経営と省力が可能になり、結果として所得率の高いもうかる酪農が実現できる、という著者の考え方と経営の実際。
内容説明
著者が語っていることは、いままで農政が推進してきた方向とは、全く違った立場からの発想に基づくものです。それは、なんのために農業を行ない、なぜわれわれは農民なのか、という視点からの問いかけだからです。農政の立場は、国家総体の農業生産を考える立場から発想しています。したがって農政の基本には、生産物の量的確保を第一とする国民のための食糧政策があり、その達成のために農民の存在が位置づけられています。しかし、農民は国家に隷属するものではありません。家族を養い、暮らしを全うするために経営を考え、働き、営農をするのが本来の姿であって、決して生産増大のみを目的としているわけではないのです。
目次
経営編(頭数も乳量も多すぎないか;「負債が多いから」とあきらめていないか;「高泌乳化」で危機は乗り切れない ほか)
技術編(営農の土台はふん尿の完熟堆肥化;乳質の中身を考える;栄養価の高い草はよい草か ほか)
暮らし編(酪農家の新しい生活文化の創造;二十一世紀を「農業の時代」にするために)
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