出版社内容情報
堆肥を大量に投入し有機無農薬栽培を目指した著者が、だんだん土がよくなりミミズやクモなどの生き物たちが増えてくるにつれ、野菜のできもよくなり病害虫も少なくなってきた五年間の過程を感動をもって描いた実践記。
内容説明
有機無農薬菜園の無上の楽しみ、堆肥とミミズが黄色の山土を五年で黒灰土壌に。生き物たちとつくる有機無農薬の家庭菜園。
目次
第1章 私の有機・無農薬菜園実践記(週末菜園は山麓の開墾畑;一年目―大量の堆肥を投入し土つくり ほか)
第2章 堆肥と根とミミズがつくる畑の耕土層(ミミズと根がつくる黒土団粒土;実験でわかったミミズの驚異的な威力 ほか)
第3章 三年でできる有機無農薬栽培(だんだん病害虫に強くなる有機無農薬野菜;生態系を豊かにし天敵の力で虫害を防ぐ ほか)
第4章 おいしい無農薬野菜50種(青菜類―年中欠かせぬ家庭菜園の主役;結球・花蕾野菜―冬の菜園の重要なキャベツの仲間 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱるる
15
家庭菜園を化学肥料栽培から有機栽培に変えたくて勉強のため読んだ。黄色く硬い山土を黒くふかふかの土に変え、有機無農薬栽培を実践した5年間の記録。ふかふかの黒土に変えた主役は何とミミズ。ミミズが堆肥と黄色く硬い土を食べ出した糞。それが黒くふかふかな土の正体とは、。目からウロコ。堆肥を施し、農薬という毒薬をまかなければ畑の動物相は次第に正常になるという。「おいしいから虫が食べる」は誤解で、害虫は不健康に育った野菜を食べる。害虫は自然の掃除人。ミミズがほとんどいない我が家の畑にいい野菜が育たないわけだ。ガッテン!2021/08/06
Anna Shibata
2
勉強用の本。ゼロから無農薬に挑戦した場合、どんな経過を辿るのか、かなり克明に記されていて、非常に興味深かった。水はけを比べる実験の手法も覚えておきたい。やはり、肥料の過剰が虫や病気を招くというのは、確かな話のようだ。2018/01/18