出版社内容情報
「地球はどれだけの人口を養うことができるのか」数理生態学の世界的権威が、自然決定論を超え、社会・文化など人為的選択を含むあらゆる角度から、地球の人口許容量を予測。95年米国で話題を呼んだ書の邦訳。
目次
第1部 序論
第2部 過去の人口増加
第3部 将来の人口増加
第4部 地球の環境許容量
第5部 結論―人口擁護量
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PapaShinya
1
新人口論・・・何に対して新かと言えば、マルサスの人口論に対して新だと。この本での主要な課題は、世界の人口急増をどうやって緩和していくか?日本の人口がまだ増えていた頃で、アジア諸国の死亡率低下も始まったばかりで出生率低下が起こっているのはわずか。なので、古い本ではありますが、マルサス人口論の環境収容力について、これでもか!というくらい具体的に詳細に解説してくれています。最後の方でロジスティック方程式のカオス的振舞いの話が出てきて、新人口論っぽいですが、実はマルサス人口論を勉強するには、とても良い本。2023/12/17