出版社内容情報
焼鳥、タマネギ、ステビア、キュウリ…。年々、「日本の台所」化がすすむタイ。その村々を訪ね、チェンマイの歓楽街やバンコクのスラムを巡る。同じ「耕す者」の目で農民の心情と開発に揺れる農村の実態を綴る紀行。
内容説明
頬かぶりで幌トラックに乗ってタイ農民に会いにいく。日本の農民惣一さんが「日本の台所」化がすすむ国で見たものは。
目次
序章 いざ、日本の台所へ
1章 カヨタの村に入る
2章 追われる森の民
3章 ああ、開発狂騒曲
4 タマネギ畑の涙
5 チェンマイの夜
6章 ステビアの村の大激論
7章 バンコクのスラムを歩く
8章 コメを見にいく
9章 もう1つのタイランド
10章 エビ養殖場見学の顛末
終章 南十字星の下で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
80
図書館本 家庭菜園か市民農園奮闘記(背表紙には副題が書いてなかった)かと思いきやタイ農村の惨状日記時々スラム街だった。 作者の仲間菅野がのっけから三里塚闘争に関わった経験あり…!通訳マリコさんもなかなかのパワフルでマイナーなタイ語を勉強して…。 それにしても貧しくても兼業の道に逃れることができないタイの農民に安い農作物との競争を強いられる日本の農民に、ひたすらやせ細るタイの森林大地に…。読んでいるうちにやるせないような腹立たしいような気分に…。2021/12/25
さきん
25
タイ米の輸出米は世界一であり、養殖エビの20%はタイ産という状況でさぞや農民はコメ余りかと思いきやそうでもない。農地は日本の4倍あるが、しっかり雨が降って反収を確保できることが少なく、1990年の時点で大量の土地なし農家を生み出していた。特にチェンナイなど山間部の疲弊が著しい。アユタヤなど平場の方は、土が肥沃でイネも大量生産できているようだ。日本はなんとか勤め、兼業に逃げれたから、農家をやめる=極貧にならなくて済んだのだが。またタイは政府、軍の腐敗がひどくて中華系タイ人が経済を牛耳っている。2018/11/12
Hiroki Nishizumi
3
以前この手の本をよく読んでいた。現地に行きいろいろな人に直接話を聞く、政策や理論ではなく地に足のついた生活を考える。しかしながらこの手法は一時的な怒りや正義感に訴えるのには有効だが根治対策には向かない。やはり隙のない理論展開が必要だと改めて感じた。2016/12/28
ぴかちゃん
1
そうだったんだぁ。なにもしらなかった。今もあまりかわらないんだろうなぁ。そんなに急激には無理。2014/05/06
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