出版社内容情報
生命と生活と生産を衛る丸山衛生学の一つの結論は、「いのちは食なり」――その基本から問う。
内容説明
乳児死亡、保健婦事業を問う丸山衛生学の一つの結論は、「いのちは食なり」。こうして森永「砒素ミルク」事件、食品公害=食の問題にとりくんだ丸山氏は、さらに生命と生活と生産を衛る原点をさぐり、アーユル・ヴェーダの研究に到る。
目次
「いのちは食なり」―食と食品公害をめぐって(事件はまだ終わっていない;“14年目の訪問”の意味するもの;食禍を防ぐために―西周と桜沢如一とを憶う;公害と食物―森永ヒ素ミルク事件とアーユル・ヴェーダに寄せて桜沢先生をしのぶ;『食医石塚左玄の食べもの健康法』―この本をよむ人のために;いのちと食―食生活の基本を問う)
医学の源流をたずねて(インドのアーユルヴェーダ医学と現代西洋医学について;生きていた、見てきた、考えてみた!―医学の源流をたずねて、アーユルヴェーダにいたる;アーユルヴェーダとニーチェ―医学の源流 仏陀と仏教;社会医学におけるアーユルヴェーダ研究の現代的意義)
命にいのちをかけた人々(労働科学の先覚者・石原修博士;緒方洪庵と明治維新;小倉金之助先生を悼む;大学衛生学の史的省察―日本衛生学会日本衛生学史編集委員会委員長中間報告;日本の住宅政策史と森林太郎と造家・居住衛生論;「国崎定洞―抵抗の医学者」書評;『健康な社会をつくるために暉峻義等と健社建』序にかえて;鴎外研究家伊達一男の四半世紀;私の会った人―命にいのちをかけた人;小島勝治『統計文化論集』2 序にかえて―編者まえがき;未来をつなぐもの)