出版社内容情報
人は水に触れ、水と遊び、水辺の風景を心に写しとって川に親しんできた。川にまつわる暮らしや遊び、祭りの文化のいろいろを紹介。心身を健康で豊かにする〈新水文化〉の継承と創造のための空間づくりを提唱。
内容説明
身近なところを流れている大・小の河川や水路に、私たちは、水がもっている多彩な特性を引き出すために各種の技術や装置を旋し、その恩恵をうけてきました。そして、水に触れ、水と遊び、水辺の風景を心に写しとって、川と親んできました。この親水という行為は、たとえようもなく心身を健康で豊かにしてくれます。そのため水を媒体とした生活や祭事と共に、私たちは水の文化も育んできました。この本は、私たちがどんな工夫をめぐらして水と親んできたかを、絵で伝えました。
目次
川の四季
川遊び
水の多彩な顔
芸術家の創作と川
建築家の演出と川
人の知恵が生み出した川の伝説
川とともに暮らす農村の人々
街の中に水路がめぐる
人が川を忘れたとき
川に親しみ仲よく暮らす〔ほか〕
感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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1989年刊行。著:渡部一二、絵:磯野宏夫。川のある風景がたくさん描かれている美しい絵本。農業用水路や、子どもが遊べる川、人が作った庭園の中の小川。道路のように使われていた水路など。川の働きと人の暮らしの関わりを説明した学習絵本。個人的には、5月の農村の風景が一番心に残った。まだ農業に牛を使っていた時代、川はモノを洗ったりする水道代わり。畑にヤギが居たり、荷物を大八車で運んでいたりと、のどかな風景に癒される。いろいろ大変だろうけど、なんだか生きている実感がしてくる風景だ。今の暮らしの方が便利なのに不思議2024/05/05