出版社内容情報
昭和前期に出版された農政経済の名著の解説集。農村人口論、金融論、産業組合論、農村社会論、入会権論、農民組合、農業負債、農業機械化、畜産、米穀流通費用、農民離村等の研究書の内容ポイントと時代的意味を解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
3
裏表紙に目次が載っているため、頁数は不明だが、こうした本ならある意味、読者思い。有賀喜左衛門『農村社会の研究』は産業社会学でも登場している有賀先生の作品。1938年。有賀先生は社会関係の性格は政治体制に規定されるとしている(247頁)。有賀氏は民俗学から社会学へと転回したともいうが、評者は両者は殆ど同じだと思っていたところで、そういう見方もあったのかと思った。民俗社会学と言ったらだめかな? 小作慣行の本質、というフレーズがある。この「慣行」とは、フランスのコンヴァンシオン理論にどう関係するのか、しないか?2013/03/05