出版社内容情報
虫を誘う花の形やつくり、自家受粉をさけるしくみなど、身近な植物がもつ自然の中で受粉し、遺伝的な多様性を保って子孫を残すための工夫や知恵、そこでの「いのち」のドラマを鮮明な写真と文でわかりやすく伝える。
内容説明
わたしたちが毎日のように目にしている花は、植物が自分たちの子孫を残すために、花のつくりをびっくりするほどくふうして、いっしょうけんめいに咲かせているものです。動物のように移動することができない植物は、花のなかでつくったたいせつな花粉を、虫や風などに運んでもらうために、じつにいろいろなくふうを重ねています。花のなかには、人の手によって育てられ、より美しく大きな花を咲かせるものや、たくさんのおいしい実をつけるものもあります。人と生きるさいばい植物の花のひみつとは…。こうした花の「いのち」の発見は、いろいろな花のつくりをくらべてみたり、近寄ってルーペで拡大してみたりすることで、より楽しくゆたかになってきます。さあ、花の「いのち」に目を向けてみよう。
目次
いっしょに生きる花と虫(花と虫の「いのち」のドラマを見てみよう;虫をさそう花のつくり、ミツはどこに?;虫のからだにうまく花粉をつける知恵 ほか)
「いのち」をつなぐ受粉のくふう(おしべが先にはたらく花;「おしべが先」の花のたくみな受粉のしくみ;多くの小花が外から開く「おしべが先」の花 ほか)
おばなとめばなに分かれた花(どこがちがう?同じ株のおばなとめばな;1本の茎におばなとめばな、上はどっち?;ビックリ、おばなからめばなが出てる? ほか)