風景をつくるごはん―都市と農村の真に幸せな関係とは

個数:
電子版価格
¥2,200
  • 電子版あり

風景をつくるごはん―都市と農村の真に幸せな関係とは

  • ウェブストアに31冊在庫がございます。(2024年09月21日 06時16分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784540231247
  • NDC分類 610
  • Cコード C0036

出版社内容情報

地方創生やB級グルメなど地方を盛り上げようとする取り組みが盛んだ。だがなぜ地方の人たち、とりわけ中山間地の人たちばかりがんばらなくてはならないのか? 都市と農村の関係から、農業生産のあり方や流通、食べ方の変化に目を向けたとき、そこには都市を優先し合理性を重視する社会のシステムがあることが見えてくる。農村風景の変容も、このシステムとふかく結び付いている。農村風景を入り口に、食と農業のあり方から、都市と農村の幸せな関係を構想する。

内容説明

風景は、環境、社会、経済、すべてとつながっている。なぜ中山間地の人たちばかりがんばらなくてはならないのか?

目次

「風景をつくるごはん」をめぐる旅にようこそ
第1部 農村風景が生み出す価値(「美しい農村風景」ってなんだろう;EUの農業政策の転換と風景の保全・再生;食と農と観光を結びつける仕組み;土地と結びついた食が地域をつくる)
第2部 日本の風景を振り返る(工業化社会の進展が過疎地域を生み出した;農業の近代化は何に対する「進化」だったのだろうか;農家と消費者の距離がもたらした「青果物の価値」;地域の環境が生み出す個性ある石積み)
第3部 これからの風景に向けて(「ローカル」をめぐる都市と農村の関係;社会のシステムを変えるための小さな行動)

著者等紹介

真田純子[サナダジュンコ]
東京工業大学環境・社会理工学院教授。1974年広島県生まれ。東京工業大学在学中の1996年にヴルカヌスプログラム(日欧産業協力センター)にてイタリア留学(1年)。2005年東京工業大学博士課程修了、博士(工学)取得。徳島大学助教、東京工業大学准教授を経て、2023年3月より現職。石積み技術をもつ人・習いたい人・直してほしい田畑をもつ人のマッチングを目指して2013年に「石積み学校」を立ち上げ、2020年に一般社団法人化。同法人代表理事。専門は景観工学、緑地計画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

48
とても興味深い内容。ちょうど、限界集落と言われている地域で草刈りをやった事と重なり、考えることも多い。農村らしい風景ということ自体、人それぞれであるが、その視点の違いが整理されていてナルホドと納得。国全体で人口減少の中、これまでの政策・指向・嗜好の在り方を問うている。最近、何かといわれるサステイナビリティ・ウェルビーイング自体もファッションに過ぎない部分・人たちが多いと思っていて、それを裏付けられた思いがある。「石が技術を選ぶ」という言葉。作られた地産地消ではないものがある。それが日々の暮らしであるべき。2024/07/06

ちや

5
風景をつくるごはんというタイトルがとても良い。関係性を作るには制度なり、システムを変える必要があり、そのためには私たち消費者が変わらなくてはいけない。2023/12/02

Humbaba

4
大手の流通に乗せることで、どこでも同じものを手にできるようになる。それは良いことである一方で、その地域の特徴を失わせてしまうことにもつながる。また、流通コストを考えてもマイナスはあり、消費者は不必要に高い価格を支払っているという面も存在している。その土地で作られたものを食べるというのが最もあるべき形であり、それによって見えてくるものは必ずある。全てを賄うのは無理だとしても、そのような心で動くことでよりよい社会が存続していける。2024/08/29

kamekichi29

3
景観や石積みを研究している先生による、農村を取り巻く社会システムに関しての本、という感じでしょうか。 イタリア・EUでの例を挙げながら日本の農村の再生、保全などを考えます。EU、特にイタリアの例が興味深い。2024/06/17

Witch丁稚

2
何を食べるかで身体が変わるように何を食べるかで風景も変わる。そして何を美しいと感じるのかというリテラシーの話でもある。短期的収益の最大化ともコスパとも違うサステナブルなシステムは結局気候風土に適した無理のない農業で、それによってもたらされた景観が美しければアグリツーリズモ的な観光収益の可能性も生まれ、消費者の意識も変わる好循環が生み出せるのではという話。著者の専門は景観工学で石積み。「都市の緑はどうあるべきか」気になる。トリノ工科大学教授の「石造のように柔軟な」も気になる。2024/06/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21553966
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。