出版社内容情報
人間は、田畑で作物を栽培し、草原で家畜を飼育する農耕・牧畜生活の遥か以前から、海の幸、山や森の幸を採取して生きてきた。人間の食の原点にあるこの山と海の食材が、人間の健康を根っこで支えている。そこで、果実・キノコ・海藻・魚介などの山と海の食材50種を集め、それらの漢方から見た薬効と薬膳的な利用法を追究した。薬として役立て料理にして活用する方法は、豊富なイラストでわかりやすく解説した。
目次
第1部 山の幸・海の幸の健康学(予防医学に学ぶ健康法~健康は食養と養生にあり;食を通して健康を守る~生命は自然界とつながっている;ダシとデザートのチカラ~偉大な脇役あり食また楽しからずや;海の幸の薬効~命の起源につながる;至福の一服~食はアペリティフに始まり茶に終わる団らんのひと時 ほか)
第2部 身近な果実・キノコ・海藻・魚介類の薬効―生命力をいただく食と薬の二重奏(アーモンド―旧約聖書にも出てくるアーモンドの効用;アサリ―貧血予防によい「赤いビタミン」が豊富な二枚貝;アボカド―「森のバター」と呼ばれる中南米の健康果実;アンズ―医者の美称は杏林なり;イカ―タコと並ぶ日本人の大好物 ほか)
著者等紹介
池上文雄[イケガミフミオ]
1948年1月、福島県郡山市生まれ。1975年、千葉大学大学院薬学研究科修士課程修了。1981~1982年、ベルギー政府奨学金留学生(ゲント大学医学部)。1981年、薬学博士(東京大学)。2005年、千葉大学教授・環境健康フィールド科学センター。2013年~千葉大学名誉教授・グランドフェロー・特任研究員、昭和大学薬学部客員教授。専門は薬用植物・生薬学や漢方医薬学。薬学と農学の融合を目指し、健康科学を研究するとともに薬草栽培を通した地域産業活性化支援活動などを行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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