出版社内容情報
マルハナバチは花粉を運んで植物の受粉を助けてくれる「運び屋」。その農業利用のための初の解説書。ハチが元気に長く働くコツマルハナバチは花粉を運んで植物の受粉を助けてくれる「運び屋」。本書はその農業利用について書かれた初めての解説書。より元気に長く働いてもらうためには、よい花を咲かせる温度管理や、花蜜の代わりとなる糖液や乾燥花粉を積極的に補給することがコツ。とくにクロマルハナバチは体が大きいため、糖液や乾燥花粉の補給が働きのカギを握る。クロマルハナバチは在来種であり、外来種であるセイヨウオオマルハナバチからの利用の転換が進められている。
第1章 マルハナバチってどんなハチ?
●カリバチとハナバチ
●熱帯のミツバチ、温帯の北部域のマルハナバチ
第2章 トマトでの利用法
(1) 利用する前に
●導入の利点と欠点は何か
●導入前のおさえどころはどこか
(2) 導入前の準備
●換気部にネットを張らなくてもよいか
●巣箱はいくつ、どこに置けばよいか
(3) 導入後の管理
●知らなきゃ損する、導入直後のおさえどころ
●活動のよしあしはどう確認したらよいか
●エサの補給はどのようにしたらいいか
(4) より元気に長く
●より元気に長く利用するにはどうすればよいか
●よい花を咲かせるには
●ハウスや被覆資材によっては使えない?
●農薬はどう使えばよいか
(5) 巣の寿命と更新
●巣が寿命を迎えるとはどういうことか
●巣箱の更新はどうすればいいか
第3章 各種果菜類・果樹での利用法
(1) ナス
●導入の利点は何か
●うまく利用するコツとは
(2) イチゴ
●なぜイチゴでマルハナバチなのか
●うまく利用するコツとは
(3) ウリ類
●うまく利用するコツとは
(4) ピーマン類
●導入の利点は何か
(5) バラ科果樹
●導入の利点は何か
(6) その他
●導入の利点は何か
第4章 もっと知りたいマルハナバチQ&A
●巣や巣箱のQ&A
●蜜や花粉のQ&A
●ハチ刺されのQ&A
●その他のQ&A
第5章 マルハナバチ利用のこれから
●セイヨウオオマルハナバチは今後どうなるのか
<資料>マルハナバチ利用方針
光畑雅宏[ミツハタマサヒロ]
著・文・その他
内容説明
マルハナバチは、花粉を運んで、植物の受粉を助けてくれる「運び屋」。本書はその農業利用のための初の解説書!トマトをはじめとする、農作物の安定生産のために、より元気に長く働いてもらうコツを解説。マルハナバチの生態に基づいた解説だから、なぜそうするとよいのかがよくわかる!
目次
第1章 マルハナバチってどんなハチ?(カリバチとハナバチ;熱帯のミツバチ、温帯のマルハナバチ)
第2章 トマトでの利用法(利用する前に;導入前の準備 ほか)
第3章 各種果菜類・果樹での利用法(ナス;イチゴ ほか)
第4章 もっと知りたいマルハナバチQ&A(巣や巣箱のQ&A;蜜や花粉のQ&A ほか)
第5章 マルハナバチ利用のこれから(セイヨウは今後どうなるのか;資料 マルハナバチ利用方針)
付録 マルハナバチへの農薬影響表
著者等紹介
光畑雅宏[ミツハタマサヒロ]
1971年神奈川県横浜市生まれ。1996年玉川大学農学研究科資源生物学専攻修士課程修了。1996年アピ(株)入社。2000年(株)トーメン(現アリスタライフサイエンス(株))入社。学生時代よりマルハナバチの研究にかかわり、在来種マルハナバチの実用化、利用方法の確立がライフワーク。現在はアリスタライフサイエンスのマーケティング部マルハナバチプロダクトマネージャーとして、農家への訪問指導を主に、利用講習会や生物農薬の普及に励む。国際自然保護連合(IUCN)のマルハナバチ専門家グループにも名を連ねる。専門は応用昆虫学、動物行動学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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