内容説明
敬虔なクリスチャンにして、『沈黙』ほか、文学史に残る数々の名作を遺した遠藤周作。そのもうひとつの顔は、大仏の掌で「アア、コリャコリャ」と踊る酔っ払いに親愛の情を感じ、「お前にはマメ狸が憑いとる」と占い師のご託宣を受けて落ち込み、庭のアヒルとにらみあう、かわいらしくも可笑しい「狐狸庵先生」であった。含羞とエスプリがにじむ、極上のユーモアに満ちた狐狸庵のエッセイの真骨頂。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
98
ユニークですよね。聞く、見る、することがツボです。時代は昔のことでも今に通じるようなところも多々ありました。ここまで言って良いのかと思うところもあり、ハラハラするけれどそこがユーモアなのかなと。お茶目な一面を堪能できました。2018/03/25
マエダ
39
ユニークな人である。男と女の性格をこうも面白く書けるものなのか なおかつ書かれている皮肉はしっかり的を得ていて、笑いながら共感してしまう。人間を特に女性の事をユーモア含めのバッサリ切る感じがすごくいい。2015/12/13
金吾
29
脱力した気持ちで読み進めるエッセイです。辛辣な話でもそう感じないのはユーモアなのでしょうか?女性シリーズは結構笑えました。2024/04/25
豚羊於間抜
15
独身者の私はこの本を指南書として結婚とかしてみたくなりました(•‿•)。2024/04/18
ライム
8
陰険で恨みっぽく嫉妬深い社会をなごませる存在として、大仏の手の上で踊る男や押入れに隠れた泥棒、結婚式場で肥びしゃくを振り回した女などの、新聞記事で見付けた妙な実話を紹介してくれる。その一方で、何かと難しい横文字を会話に入れてくる靴下が匂うような奴とか、過去の事を思い出す顔が牛の反芻に似ている、ムキになって抗議する大衆の亀の子だわしのような顔などの独特の見立てが面白い。動物も多数飼っており、特に執筆仕事で苦しんでいる著者を、窓の向こうからジッと眺める好奇心の強いアヒルの話が笑える。2026/01/04
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