内容説明
酪農経営安定化のカギは、所得率と生産コストに注目する経営への転換。化学肥料と濃厚飼料多給の高投入型酪農は、乳生産量と粗収益を高めるが、生産コストが高く所得率の低い不安定な経営になってしまうが、化学肥料と濃厚飼料を減らして乳量や頭数が減っても経営が成り立つ、むしろ安定化する。生産コストが減るだけでなく、乳量が減るほど農業所得は減らない。
目次
第1章 現代酪農はなぜ不安定か
第2章 農厚飼料が減ると経営はどう変わるか
第3章 刈り取り時期によって変わる草の質
第4章 化学肥料のムダを減らす
第5章 「落ち穂」を残す精神―牧草は土壌微生物と牧草の再生にも使われる
第6章 牧草にとってよい土壌を考える―pHと窒素とミネラルだけでは土はよくならない
第7章 集約放牧と粗放的放牧を考える
第8章 化学肥料と濃厚飼料を減らした経営は可能
著者等紹介
佐々木章晴[ササキアキハル]
1971年北海道野付郡別海町西別原野生まれ。12歳まで根釧地方で育つ。1996年帯広畜産大学・畜産環境科学専攻修了。大学・大学院在学中は集約放牧による乳牛飼養技術に関する研究に従事。1996年4月より富良野農業高校を皮切りに農業教員として勤務し、主に栽培環境を担当する。2000年4月より中標津農業高校に配属。2001年よりマイペース酪農のモデルとされる三友農場の調査研究を開始する。2007年4月より北海道当別高等学校園芸デザイン科教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。