内容説明
東日本大震災・原発事故を人類史的な転換点と捉え、その交点に位置する農林漁業復興の息吹きを、地域の歴史的営為の連続として描く。大震災、原発災害という極限からの地域の再生は、潜在的被災者である全国民共通の課題。
目次
第1章 広がる復興格差と地域社会経済再生の基本視角―TPP、消費増税、原発再開、道州制と一体になった惨事便乗型「創造的復興」論批判と対抗論理
第2章 岩手県の復旧・復興をめぐる現状と課題―津波被害に対する三陸沿岸部の取組みと県産農林水産物の放射能汚染への対応
第3章 宮城県における農業の復旧・復興の現状と課題
第4章 福島県における放射能汚染問題と食の安全対策
第5章 土地利用型農業再生にかける農家の思いと取組み―宮城・福島の農家ヒアリングから
第6章 東日本大震災がもたらした漁業被害と復興
第7章 国際社会のなかの東日本大震災と復興
著者等紹介
田代洋一[タシロヨウイチ]
1943年千葉県生まれ。1966年、東京教育大学文学部卒、農水省入省、横浜国立大学経済学部等を経て2008年度より大妻女子大学社会情報学部教授。博士(経済学)。主な研究・関心分野、農業政策、地域経済論、生活経済論
岡田知弘[オカダトモヒロ]
1954年富山県生まれ。1986年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程退学。1986年岐阜経済大学専任講師、同助教授を経て、1990年より京都大学経済学部助教授、同大学院経済学研究科教授。現在、公共政策大学院教授を併任。経済学博士。主な研究・関心分野、地域経済論、農業経済学、現代日本地域経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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