目次
序章 イノシシで町が動き出した(猟友会から農家主体へ、駆除班を再編;夏場の肉が臭くない秘密は「運搬箱」 ほか)
第1章 農作物被害と人間との関わり(イノシシと日本人の関わり;分布域回復の原因を探る)
第2章 農作物被害対策としての捕獲(まずは守りを固めてから;進入防止柵による被害防止 ほか)
第3章 箱ワナ・囲いワナによる捕獲(箱ワナ・囲いワナの基本;箱ワナ・囲いワナの構造 ほか)
第4章 脚くくりワナによる捕獲(ワナの基本的な特徴;ワナ設置の基礎技術 ほか)
第5章 捕獲したイノシシの活用(学術データの収集;解体から加工まで ほか)
著者等紹介
小寺祐二[コデラユウジ]
1970年生まれ。東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程修了後、島根県中山間地域研究センター特別研究員、長崎県鳥獣対策専門員を経て2009年12月より宇都宮大学農学部附属里山科学センター特任助教。「イノシシの基礎生態と保護管理に関する研究」で野生生物保護学会奨励賞(2006年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅうり
11
イノシシ被害を食い止めるには生態調査が大事。行動範囲や繁殖時期、食性などなど。どんぐりが一年中あれば畑の被害もないのかもね!薄い本なのに罠の仕掛け方から販売まで書いてある。イノシシの歩留まりは30~50%。豚は精肉に至るのが40%くらい(牛は30%くらい)なので豚とかわらないようだ。売る肉の品質を保つのは難しく「なぜ豚を飼うようになったか」って、まったくその通りで。もともと安定供給をするものでもないのかも…とも思う。 2017/03/30
piro5
2
この本、イノシシ狩り本気の人は読むべき。猟友会・地域で協力するための仕組み、季節によってイノシシの好物を適切に利用して囲い罠に誘いこむ指針、学術データの収集方法まである。軽い気持ちで読んだら本物の本でした。2015/08/20
Witch丁稚
1
うまく処理された猪肉は本当においしい。味がしっかりしているのでガツンとスパイシーな中華にするとマジ最高。猪の横方向の跳躍力はどの程度なんだろう。ネットを縦ではなく水平に近い斜めに、外側は接地、畑側が高くなるように囲って張れば脚が絡む→侵入できないし捕獲できる、になったりしないだろうか。検証したい…だれか私を畑を…山を!(妄言) だってうまい肉とる人から買おうとしても食肉販売までのハードルの高さよ…実販売量200頭/年で下限3000円/キロ。丹波篠山は解体技術が育まれており歩留率が高い。2016/02/29
河副ときわ
1
イノシシ捕獲について罠のかけ方から屠殺、販売まで多数の写真を用いて解説。詳しい内容を知るには引用文献を参照して、1次資料にあたったほうがよい。ワナのかけかたを飲食店経営にたとえたケーススタディで難しそうな印象が払拭されたのが良かった。2015/09/26
ユーリ
1
小寺さんの出版本。島根県のイノシシ活用の話や実際の捕獲方法、販売までの道筋が分かりやすく書かれています。2015/03/27