内容説明
指物師修業中の草太は、親方から「からくり箱」を開けてくれと頼まれる。それは親方の父が結婚前に母おときのために作った大切な「宝物」だが、おときは開け方を忘れてしまった。親方も弟子たちも箱に挑んだが、どうしても開けられなかった。早く一人前になりたい一心の草太は二つ返事でひきうけるが…。草太を助ける役者志望の旗本三男坊彦三郎、骨董屋の若旦那、市之助そして医者の娘、お涼。四人の若者たちがさまざまな経験を通して絆を深め、成長していく姿を新進気鋭の作家が鮮やかに描いた青春時代小説。
著者等紹介
片岡麻紗子[カタオカマサコ]
1972年、兵庫県神戸市生まれ。関西大学文学部卒業。2001年、『浮世奇絵草紙』で講談社第9回ホワイトハート大賞を水野武流の名で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかつき号
7
なかなかいい仲間たち。シリーズ続けて読みたい。2017/08/01
立て邦彦
0
男3人+女1人の若者たちの青春物語。これといった大事件はないが、ほのぼのとした事件が1人づつ物語られる。助け合う姿がかっこいい。(続編があるって気づかなかった)2014/01/21
なおり
0
さわやかな物語。続編も読みたい。2013/08/11
suika
0
この筆者の小説は始めて。続編があるならちょっと期待。2010/10/28
ギャングスーツ
0
江戸時代の市井に住む、普通の若者の成長を瑞々しく描いた作品。 気持ち良く読めた。 『八朔の雪』のように、主人公が暗く思い過去を背負っているわけではないし、『猿若町』シリーズのように、殺人事件が起こったりもしない、ありがちなものなんだけど、なんだか、どこまでもつきぬけていきそうな、夏の青い空のような透明感?を感じた。続編があるようなんで、うれしい。2009/07/28
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