カナダ農村3農場200年の軌跡―農業大国農村社会の苦悩と曙光

カナダ農村3農場200年の軌跡―農業大国農村社会の苦悩と曙光

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  • サイズ A5判/ページ数 269p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784540072673
  • NDC分類 612.51
  • Cコード C3061

内容説明

ケアンズグループの一員でもあるカナダは農業強国であり、日本は自給率39%の「農業小国」である。にもかかわらず両国農村は農業経営規模の違いはあれ過疎化、兼業化、高齢化、地域共同体の劣弱化など共通の問題に直面している。旧大陸や日本、東アジアは、歴史的に形成された土地所有と利用の形態を前提に社会が成り立っているが、新大陸はそれを無視する(無視できる)ことから出発している。いわば構造政策がつねに叫ばれる日本と、構造政策不要のカナダという違いにもかかわらずなぜ共通の農村問題に直面するのか。カナダ農村3農場の200年の軌跡を追いながら日本の農業農村政策のありかたをも考える。

目次

序 なぜカナダの農村か
第1章 オンタリオ州の農村アズボーンの鳥瞰
第2章 カナダ農村地域政策の動向
第3章 オンタリオ州アズボーンの今昔
第4章 アズボーン農業の現況とその半世紀―規模拡大と市場への対応
第5章 ダウン農場とボブとパットの60年―複合経営で200acから686acへ
第6章 ターキー農場とウェインの70年―作物専作、夜勤を続けて規模拡大
第7章 オーク農場とケンとスーザンの50年―規模拡大志向から農村生活志向へ転換して
第8章 カナダ農村政策の刷新方向:農業振興から総合農村政策への転換
第9章 カナダの経験から考える日本の農村政策

著者等紹介

坪井伸広[ツボイノブヒロ]
1943年東京都生まれ。農林水産省東北農業試験場、筑波大学などを経て、現JICA日系社会シニアボランティア(ブラジル花卉産業史編纂)

アペダイレ,レオナルド・P.[アペダイレ,レオナルドP.][Apedaile,Leonard P.]
1939年カナダ・ケベック州生まれ。アルバータ大学、アルバータ州スモーキーカウンティ町長(Reeve&Council,Smoky Lake County)などを経て、現同大学名誉教授、農場経営。カナダ農村活性化財団初代会長

オーク,ケン[オーク,ケン][Oke,Ken]
1947年カナダ・オンタリオ州(Township of Usborne)生まれ。オンタリオ州ミドゥルセックスカウンティ(County of Middlesex)道路部管理主任、同州アズボーン町議会議員を経て、現同州サウスヒューロン町長(Municipality of South Huron)、農業経営。カナダ農村活性化財団会員

立川雅司[タチカワマサシ]
1962年岐阜県生まれ。農林水産省中国農業試験場、農林水産政策研究所などを経て、現茨城大学農学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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