内容説明
北海道の緑の大地で、おいしい牛乳づくりに挑む酪農家たちが語る!北海道の酪農家たちが本音を語る新手法・聞き書きを駆使した「酪農ノンフィクション」。
目次
第1章 放牧酪農のさざなみ(草の上の再会;フィールド学習会 ほか)
第2章 ホワイトクローバーの冠(高泌乳を目指した時代;風土に合った酪農技術を模索 ほか)
第3章 北海道ニューフロンティア時代(北海道のニューフロンティアたち;ニュージーランド酪農を足寄で模索する ほか)
第4章 牧場の未来(山地酪農が教えるもの;農業の哲学は草の上に築け ほか)
第5章 無から有が生まれる時(牛乳の本質を決めるもの;エサが酪農を制約する時代へ ほか)
著者等紹介
野原由香利[ノハラユカリ]
1961年、埼玉県大宮市(現さいたま市)生まれ。タウン紙編集者を経て、口語と文語の中間をさぐる「聞き書き」の手法を取り入れたノンフィクションの書き手となる。2004年、日本聞き書き学会の松浦武四郎賞受賞。国の放牧酪農家を中心に取材、編集、執筆活動を展開。北海道新聞のコラム欄を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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dowalf
7
「おいしい牛乳って一体どこにあるのか!?」という気持ちから読んでみた一冊。こんな風に酪農で生きることができたら牛も人も幸せだろうと感じる一方で、「じゃあ、今の日本の酪農の形は間違っているの…?」と複雑な気持ちに。ある若い酪農家さんの話に出てきた、「どこの農場なら自分の生き方を一番表現できるか」という言葉がとてもガツンときました。農業が農家さんの表現の形なのかと思うと、食べ物に対してもっと真剣に向き合おうという気持ちになれます。2014/05/06
Koichi Mori
0
以前読んだ「牛乳の未来」の続編。この本では主に放牧を採り上げているが、ひとくちに酪農と言っても様々なスタイルがあり、奥が深いことに気付かされる。2012/05/01