内容説明
阪大大人気講義録。おいしい料理は、科学と歴史がコツになる。
目次
第0講 オリエンテーション「今年の顔触れはどうかな。」
第1講 カレーライスの生物学「講義をはじめます。」
第2講 ラーメンの生物学「今日のお昼は何を食べましたか。」
第3講 ホットドッグの生物学「勉強もちゃんとしてちょうだいね。」
第4講 お茶はいかがの生物学「今週はライトに、お茶にします。」
第5講 焼肉の生物学「今週は約束通りヘビーに焼肉です。」
第6講 ちょいと一杯の生物学「今日はこのあとコンパという諸君も多いでしょう。」
第7講 食後のデザートの生物学「暑くなってきましたね。」
著者等紹介
小倉明彦[オグラアキヒコ]
大阪大学大学院生命機能研究科脳神経工学講座教授。理学博士。専門は神経生物学(記憶の成立機構についての細胞レベルの解析)。1951年東京生まれ。東京大学大学院理学研究科、修士課程修了。1977年ルール大学(独)研究員、1980年(株)三菱化成生命科学研究所研究員、同主任研究員を経て1993年より大阪大学理学部・生物学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Kouro-hou
22
身近な調理を通して知識を整理、身につけようという大阪大学の授業実況。とうがらしはどの部分が辛いのか、葉や茎はどう進化してその形態になったのか、わりとまちまちで行きあたりばったりw ポリフェノールとは何か、抗酸化はなぜ体に良いのか、欧米人は肉ばっかり食べていたので抗酸化が良かったが、昔の日本人はたんぱく質が足りてなかったので抗酸化はそれ程重要でない。など目から鱗。高分子の説明も分かりやすい。学生さんも食費が浮くので嬉しかったらしいw 牛乳は脂汗、手打ちインスタントラーメンはなかなかのパワーワード。2023/05/08
いちろく
22
こんな大学の講義があったら受講したい。料理を通じて生物学・化学を中心とした講義を行った大阪大学の基礎セミナー「料理生物学入門」の内容7回分をまとめた1冊。ラーメンにカレー、ホットドック、焼き肉等、身近な料理と化学の関係を分かりやすく教えてくれる。忘れている事も多々あったけれど、高校化学レベルの知識でも読み物として十分楽しめる内容だった事も嬉しい。化学はホント身近なモノなのです。料理だって化学反応なのですから。2015/10/29
いちろ(1969aMAN改め)
7
実はすべてを読み終えていないのです。図書館の期限に押されてしまい。でも買います。手元においておきたい、子供に読ませたい一冊です。こんな講座があったら幸せだろうな。なぜ、料理するのか、保存する、ということがどういうことか。まさに料理を通じて自然科学を学びます。パスタとうどんとラーメンは、卵オリーブと塩とかん水の違いなのだ、とか燻製や、腸詰の理屈など、デートの食事のお供に最適だと思います。ボツリヌス菌はラテン語の腸詰から派生した言葉なんですって。身近な話題で、賢くなれる素敵な一冊です。お勧めなりー。2013/06/24
nyanlay
6
生物学とあるけど、身近な食をテーマにしているので、化学が苦手って言う人でも判ると思います。新入生が対象の授業でもあるので、知っている人には少し物足りなく感じてしまうかな。書物としては小泉教授の作品を想像すれば良いかな。2016/02/09
roxy001960
3
面白~い。私もこういう授業受けたかった。知ってることもあったけど、知らなかったこともたくさん。先生の人となりが垣間見えていいです。2017/04/28