内容説明
昔は、植物の特徴はすべて種子によって決まるものと考えられていた。しかし、植物の生長と光や気温などの環境との関係を調べていくにつれ、環境の影響が非常に大きいことがわかってきた。本書では、これらの環境条件そのものの特徴と、さらにこれらの環境条件と植物生育との関係について、まず基礎的な事項をわかりやすく解説した。そのうえで、まぎらわしい事項や、重要であるにもかかわらず多くの参考書で見過ごされていること、あいまいに記述されていたり、まちがって解説されたりしていることにも言及した。
目次
序章 今なぜ植物と環境か
第1章 光と放射
第2章 温度
第3章 湿度と水分
第4章 ガス
第5章 環境と植物生命現象のより深い解明に向けて
著者等紹介
高倉直[タカクラタダシ]
1937年福岡県に生まれる。1967年東京大学大学院博士課程修了、同年東京大学農学部助手。1970年千葉大学園芸学部助教授、1982年東京大学農学部教授。1997年長崎大学環境科学部教授、1999年長崎大学環境科学部長。2003年福岡国際大学教授、現在にいたる。東京大学・長崎大学名誉教授、米国Rutgers University Adjunct Professor,University of Arizona Adjunct Professor
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